リネンは自然からのおくりもの
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リネン製品を手に取ったとき、その布が何からどのようにできているのか、想像できません。そこで、少しリネン製品について説明させてください。
リネン製品は亜麻(あま)という草の繊維を糸にして織った布です。フランス北部のノルマンディー地方の海岸沿いにはリネン畑が広がります。ここで育てられたリネンは質の高いリネンとして有名です。リネン畑は6年周期で使われます。1度リネンを育てた畑は翌年から別の農作物が育てられます。
春に種まきされたリネンはたくさんの二酸化炭素を吸収して育ちます。とても環境にやさしい原材料です。
夏のに引き抜かれたリネンは、畑の土の上にねかせられて約6週間発酵させられます。この間、何度か向きを上下を返されながら、微生物のはたらきでリネンの木質部分から繊維が取り出しやすくなります。
リネンから取り出した繊維の長さは1メートル程度。少しでも長い繊維を取るために根まで使われます。
この黄金色の繊維をさらに何種類かに分け、最後に残った長くて強い繊維だけをよってつなぎ合わせて、糸にします。この行程は別の記事にて説明させてただきます。
細くて長い繊維だけが糸の繊維として使用されます。このように植物の繊維から糸をつくるので、糸は不均等になります。一枚一枚の布に個性が生まれるのです。その年に畑で育ったリネン一本一本の個性そのものが糸と布に現れます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
(文章:CC)