十五夜の満月の下、お店の壁に青い鳥が来ました。
中秋の名月が東の空に上る頃、ふらっと現われたアーティスト、樋口亜弥さん。少しの間お菓子を食べて、月明かりが壁にあたり始めると、おもむろに筆をとりました。
最初は枝から。店頭にあるオリーブの木をモチーフに。何色かの絵具を筆に乗せて、一気に線を描く独特なスタイル。
枝が決まると、いよいよ鳥を描き始めます。徐々に鳥が姿を現し、最後は一筆ごとに鳥に命が吹き込まれるよう。月が頭上に輝く頃、枝に青い鳥が止まりました。
心地良い秋風、軽やかな虫の音、神秘的な満月の夜でした。